漫 歩 人 生 路 
"伝説〜The Legend"


「漫歩人生路」の初日を観てきました!

 11月14日(土)、テレサの人生をもとに作られたミュージカル゛THE LEGEND 漫歩人生路"(11/14〜25)が香港で待望の初演を迎えました。
 残念ながら日本ではあまり大々的には紹介されていなかった様なのですが、ネットでいち早く情報をキャッチした私は友人の台湾ファンクラブ会長の廖さんにお願いしてチケットを押さえていただくと共にテレサゆかりの地めぐりに同行させていただくことになりました。今回はその第1弾としてこのミュージカル゛THE LEGEND"関連の報告をさせていただきたいと思います。

 ミュージカルには不案内な私、ましてや香港のミュージカルって一体?
 不充分な点も多多ありますが、香港でのナマの様子を皆様にお伝えできれば幸いです。

↑チケット販売の
 チラシ兼申込書
スポンサーはMTR (香港の地下鉄)

↑MTRのホームには宣伝広告が!


↑MTRの美しい記念乗車券
 まずチケットの入手方法について。私の場合は台湾経由で香港のファンクラブ(今回のアドヴァイザーになっている)に押さえていただいたのですが、日本のチケット代行会社や香港のMTRのカウンターで購入することができます。
 値段は香港ドルで$550(約9,700円)、$280(約5,000円)、$160(約3,000円)の三種類で、それぞれ会場にてMTRの記念乗車券との引き換えができます。記念乗車券には、海外観光客用(赤色)と国内客用(黄色)があります。このほか単独の記念乗車券(青色)がMTRのインフォメーションカウンターで$40で発売されています。
  また、運がよければHMV(私が買ったのは九龍店)でテレサのCDを買うとCD1枚につき1枚$160の無料チケットがもらえます。
 特に青色の記念乗車券は絵葉書付きでミュージカルに行かない人にも観光土産として最適。
私は14日にまずチムサアチョイ駅に駆け込んだのですが、「今日はもうない、明日入る。」と言われて、翌日帰国する日の早朝に辛うじて買うことができました。(ホッ!)
 その際係員の女性(とても親切だった)に「ダン・ライ・グアン!」言うと、ニコニコ微笑んでいました。ひょっとすると彼女もファンだったのかも...
 とにかくこの時期ぜひゲットしたい逸品なのでした

 
香港のHMV
 さて、初日の14日は朝からテレサがMTVカラオケに映っていた場所やコンサートライヴでも有名なクイーン・エリザベス・スタジアム等をめぐった後いったん自由時間。 ASIAN POPS関係のページでも話題に上っているHMVへ向かったのでした。
 九龍のHMVは香港最大を誇るというだけあって2階(実質3階)のCHINESE POPSのフロアーはかなりの充実ぶり。現在のヒット曲からテレサ以前のものなどVCDを含めたくさんの商品が並んでいました。(もちろん旺角あたりのお店も欠かせませんけど。)
 「漫歩人生路」を意識してか、テレサ専用のスタンド(写真右)も設けられていました。一般の女性歌手のコーナーにもテレサのCDは沢山あって、日本でまだ手に入れていなかったものを3枚ほど購入しました。
 レジをすませると店員さんがいきなりくじ引きのような箱を差し出したのです。理由も分からず引いてみると、それは翌日の゛THE LEGEND"の招待券($160の席)でした。何でもCD1枚につきチケット1枚がもらえるのだそうです。チケットがあまっていると言うことなのでしょうか?(15日に行った人の話では満員だったそうですが...)
 

↑HMVには特設コーナーが
 設けられていた。
香港展覧中心

↑会場には驚くほど多くの人々が訪れた。

↑記念写真集はおすすめ!

↑千人を軽く超える客席はファンで埋め尽くされた。
 午後6時45分、台湾のメンバーと香港島にある「そごう」の前で待ち合わせ、タクシーに乗りいよいよ香港コンベンション&エキジビションセンターへ。
 この香港展覧中心は昨年返還記念式典が行なわれたところ。近代的な立派な施設でここのロビーからの夜景がまたすばらしかったです。
 2階の踊り場では香港ファンクラブの人たちの手伝いで記念品の販売が行われていました。ここで売られていたテレサの写真集はいままでに無いものなのでおすすめ。下を見下ろすとエスカレーターには長蛇の列、驚くほどの人が押し寄せてきました。
 また、初日と言うこともあって、テレサのお母さん(趙素桂)と弟のジム・テン氏の姿も!
 お母さんとはエスカレーターですれ違ったのですが、私たち一団の一人一人に微笑みかけて下さいました。さすがは、このお母様あってのテンさまなのだとあらためて実感しました。
 記念品を一通りチェックした後3階のホールへ。8時25分頃、幕は開きました。
 ミュージカルは全6章22シーンから構成されていて、その場面ごとにテレサの歌など(ブランデルブルク氏のオリジナルを含む全29曲)が使われています。
 まず、音楽監督であるブランデルブルク氏の指揮による「何日君再来」のメロディーがオープニングテーマとして流れてきました。
 続いて主演のキット・チャン(陳潔儀)の声でアカペラの「漫歩人生路」の歌声、第一章の少女時代では「訪英台」などの懐かしの歌が...少女時代を演じたR.J.O.Girlsも歌唱力抜群、ケニー・B(鐘鎮濤)も熱演していました。


↑2階のフロアーでは゛THE LEGEND"
 やテレサの記念グッズが売られてい
 た。





↑ミュージカルの記念品
ミュージカルのできは?

↑コンサートプロブラム
 キット・チャンは本当によくやっていたと思います。歌い方やしぐさなどもよく研究されていました。彼女はこの配役が決まった時に台湾まで行ってお墓参りも済ませています。
 第三章では「空港」が日本語で歌われたのですが、これもとても正確な発音でした。ただしこの場面の白い振り袖姿+金の扇子を広げたダンサーズには「くりびつてんぎょう」でした。(笑)
 フランスでの場面でも滑稽な日本人観光客が登場してきて苦笑してしまいました。(やっぱり日本人って外国では...)
 クライマックスの「再見我的愛人」や「月亮代表我的心」が歌われるシーンではテレサが亡くなった日のことを思い出してかあちらこちらからファンのすすり泣く声が聞えてきました。
 日本人の私にはちょっと理解できないところもありましたが、テレサを記念する催しとしてイベント性は充分なものであったと思われました。


↑ステージの両サイドには日本語の
 字幕も。
 さて、日本人観光客の出足は?
日本のテレビ局も取材にかけつけた!
 翌15日は早朝からもよりの新聞スタンドへダッシュ。「星島日報」「東方日報」などに初日の模様が写真入りで紹介されていました。(残念ながらテレサの写真はなし。)
 また、帰国後の16日月曜日にはTV東京の朝のニュース「モーニングサテライト」(6:00〜)で「漫歩人生路」の初日の模様が放映されました。6:30からほんの2分ほどの時間でしたが、香港支局田中支局長のレポートで、香港ファンクラブの活動や初演にかけつけた台湾ファンクラブの様子、日本のファンクラブの丸山氏らのインタビューに加えて主演のキット・チャンのコメントと例の「空港」のシーンなどが報じられました。
 キット・チャンはインタビューで「彼女は時代を先取りしていた人だ。(このミュージカルをやって)テレサのことが一層好きになった。」と語っていました。
 また、香港のファンはインタビューに答えて「彼女がもうこの世にいないことが今でも信じられない。」「
(ミュージカルを観て)まるでテレサがそばにいるようだった。」と答えていました。会場にはマレイシアからのファンも来ていて、アジアにおけるテレサの根強い人気をあらためて思い知らされた気がしました。

 
【その後の報道】
(11月16日付の「明報」や「星島日報」等の記事の要約です。)
 台湾から招待されたテレサの家族(お母様と兄弟)は初日公演を観劇しました。お母様は観劇の前にスタンレーの別荘に立ち寄り、香港のファンの手料理で食事をされたということです。 ミュージカルについて、特にお母様は非常に感動して「このミュージカルは自分の娘を思い出させる。とくに『晶晶』は本当に感動した。これはテレサが16歳の時初めて連続テレビドラマの主題歌を歌った時のものだったから」と語りま した。ただ残念なことにテレサが倒れるシーンがある後半のステージでは、見るに耐え兼ねて席を立ってしまったそうです。ポールがTVBの番組「城市追撃」でプライベートビデオを公開したことについても「ビデオは見たことがない。ポールが自分で決めたことだから仕方がない。彼とは言葉の問題もあって連絡は一切していない。」と答えたそうです。 一方弟さんのジム・テン氏は「ステージをよくするためだからこれはいうべきではないけれど脚色しすぎじゃないかな。」とのコメント。 家族にとってテレサの一生を振り返るにはまだまだ月日が必要のようです。

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